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変わりつつあるエイズの常識。
読売新聞にこんな記事が出ました。

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エイズの原因となるヒト免疫不全ウイルス(HIV)が変異することで、
感染後短期間で発症するケースが増えていることが、
国立国際医療研究センターエイズ治療・研究開発センターの
岡慎一センター長らの調査でわかった。


2011年9月8日 YOMIURI ONLINE
記事全文はこちら
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数ヶ月前のことですが、
私が講演会で「セクシュアリティ」のことをお話させていただいた際、
同じ講演で「変わりつつあるエイズの常識」という演題で講演された
現役のお医者さんがいました。

某県でHIV診療の前線におられる先生で、色々と最新知見を聞けました。


★語句の定義
1)HIV・・・ウィルスの名前。エイズという病気の原因になる。
2)エイズ・・・病気の名前。アルファベットでは AIDS と書く。
3)免疫・・・身体の健康ガードマンのようなもので、人の身体にウィルスなどの悪い物が入って来た時にやっつける。

☆エイズという病気の症状
免疫が効かなくなります。
その結果、ウィルスが入ってきた場合に、
悪さし放題で、重篤な状態を引き起こすことも。
(正常に免疫が効いている状態なら、
ウィルスと戦ってくれて追い出してくれたりする)


★これまで常識とされていたこと
「HIVというウィルスに感染してからAIDSを発症するまで、
平均で10年くらいかかる」

というのが、HIV/エイズに関してずっと常識とされてきていました。
つまり、「HIVには感染しているがAIDSは発症していない状態」が、
平均10年くらい存在する と考えられていたということです(実際、その通りでした)。

この「HIVに感染はしているがAIDSは発症していない状態」で
薬を飲むなどの治療を始めれば、
AIDSを発症することなく平均寿命くらいの年月生きられるというのが、
長らく医学界等で定説とされていたものです。

※数年前に「なんか具合悪い」と言って病院等に行ったところ
AIDSを発症していることを診断される
「いきなりエイズ」というものが
話題になり問題視されたことがありました。

保健所や啓発団体等が一般向けに出している資料は、
だいたい上記のようなことが書いてあります。
従来はこうした説明をしていたのですが、
これらの考え方が変わってきている部分があるそうです。


★冒頭でご紹介したお医者さんが語っていた「変わりつつある常識」
HIVに感染してからAIDSが発症するまで平均10年で、
検査をして発症する前に薬を飲み始めましょう、とされていたものが、
(引用記事にある通り)極めて短い間に発症する事例が増えている。

そのため、
・「HIVに感染してからAIDSを発症するまでには時間差がある」という捉え方はできなくなってきているし、そういうニュアンスの説明もしてはいけない。
・「HIVに感染していてAIDSは未発症」と「AIDSを発症した」という2つの状態を区別する概念がなくなるかもしれない(今後は、 感染=発症 となるかもしれないという意味)
などの議論もあるそうです。


★HIV/エイズとどう付き合うか。
現在の医療では、HIVに感染すると、
未感染の状態に戻すことはできません。

ただ、HIVは感染力が弱く、キスをしてもうつらないし、
同じ鍋をつつくとか握手をするといったことでもうつりません。

HIVはセックスで感染するケースが圧倒的に多いです。
感染を防ぐためにはコンドームを正しく使うことが不可欠です。
HIVが精液や膣分泌液の中に多く含まれていることから、
口でするときにもコンドームなどを使用するほうが良いと言われています。

予防のことは、また書きたいと思います。


※この記事は、うちのアドバイザー(医療者)にも確認してもらいました。
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