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子宮頸がんの基礎知識。
この記事では、昨日のミニレクチャーの内容をもとに、
子宮頸がんに関して知っておいてほしいことについてまとめました。

■女性の腹部の構造



女性の腹部は、外性器のすぐ内側に「膣」(長さ十数センチ)があり、
その上に子宮があります。
外性器の入り口のすぐ内側に子宮があると思っている方もいると、
ある医師から聞いたことがあります。
お間違いないようにお願いします。


■子宮頸がんとは?
子宮の入り口(図のAの部分)にできるがんのことです。

※以前は「子宮がん」という言い方がありましたが、
今は子宮が関係するがんは次のように区別して呼ばれるようになりました。
「子宮体がん」と
「子宮頸がん」です。

「子宮体がん」は子宮の内部(図のBの部分)にできるがんです。
閉経後の女性の発がんリスクが高いと言われています。

「子宮頸がん」は子宮の入り口にできるがんで、
若い年代の人でも発がんリスクがあります。


■子宮頸がんの原因
子宮頸がんの原因は「HPV」という名前のウィルスが、
子宮の入り口に感染することです。
このウィルスは皮膚上などにありふれて存在しています。
それが子宮の入り口の細胞に感染することで、
発がんに向けて悪さを始めます。
(感染してから発がんまで、長い年月がかかります。後述参照)

このウィルスに感染したり、子宮頸がんを発症する女性は、
性的に活発な人なのではといったある種の蔑みの対象になったりしますが、
1回でも性交を経験した女性であれば、誰でも感染するリスクがあります。

HPVというウィルスには100以上の種類(型)があります。
そのうち、16型と18型と言われるものが、
日本の子宮頸がんの6割程度に関与していると言われています。


■気をつけるべきこと
定期的に検診に行って下さい。
定期的にやることによって、早期発見早期対処ができます。

HPVに感染してからがんを発症するまで、
6年〜10年かかると言われています。

また、多くの女性は継続的に観察を続けるうちに、
ウィルスが体内からいなくなる(※)ことも分かっています。

子宮頸がんに関しては、検診を受けて早期の対応を継続できれば、
大きな不安のないがんであると言われています。

(※)無害化して身体の中にとどまっているとする説もあります。


■検診でどんなことをしているのか
「細胞診」と呼ばれる検査をしています。
・病院にて、内診台に上がります。
・医師が医療器具で膣口を広げます。
・綿棒を挿入します。
・子宮の入り口部分をその綿棒で軽くぬぐいます。
女性の出番はここまでです。

綿棒の先には、子宮の入り口部分(=子宮頸がんを発症する部分)の
細胞が付着しています。
その細胞の状態を顕微鏡などで直接確かめるわけです。

検診は自費で受けられるほか、
自治体の公費補助で受けられる場合もあります。
(詳しくはお住まいの自治体にお問い合わせください)


■ワクチンについて
ワクチンは、接種が完了した以降のウィルスの悪さを防ぐものです。
つまり、接種完了以前に感染していたウィルスの活動を
止めることはできません。
そのため、初めて性交を経験する前に接種が完了していることが
望ましいと言われるのです。

以前、子宮頸がんのワクチンを打って気絶したというニュースが
出たことがあります。
この件についてある医師に聞いたところ、
・注射には「皮下注射」と「筋肉注射」がある。
・筋肉注射の方が、より痛みが出る。
・ワクチンは筋肉注射で打つ。
・さらに、普通の筋肉注射よりも痛みが強く出る。
・痛い注射を打つと血の気がひいたようになって
気絶するようなケースが起こることがある。
・ニュースの件は、頸がんのワクチンのせいで気絶したのではなく、
こうした痛みが起こったせいだろう。
ということでした。


■現在認可されているワクチン
現在認可されているワクチンは、16型と18型のHPVに効くものです。
上記の通り、16型と18型のHPVは、
子宮頸がんの事例の6割程度に関与していると言われます。
残りの4割の事例はそれ以外の型のHPVが関係しているのです。
つまり、このワクチンを打ったとしても、
4割程度の感染確率は残しているということです。
ワクチンを打って安心、ではなく、検診に定期的に行ってください

ワクチンを打つ時は、3回に分けて打ちます。
1回目を打ち、その1カ月後に2回目を打ちます。
2回目を打った6カ月後に3回目を打ちます。
費用は45,000円程度です。
こちらもやはり自治体の公費補助を受けられる場合があります。



****
4月9日のミニレクチャーの中では、
このほか子育て中のお母さん向けの内容や
開催地の自治体の公費助成事業の内容にも触れながら
お話させていただきました。

この内容は、産婦人科の医師を含む複数の医療者に確認の上、
作成しました。
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